「つわり」は想像の何十倍もつらかった。〜リアルすぎる体験記〜 つわりと闘う妊婦さんとその家族さんへ

こんにちは!ことりママです。

「つわり」って、よく聞く言葉ですよね。私も妊娠する前は「少し気持ち悪くなるのかな?」くらいに思っていました。でも、実際に経験してみたら、想像の何十倍も、何百倍もつらかったんです。

これは、そんなつわりの日々を乗り越えた、私のリアルな体験記です。

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妊娠に気づく前から、体のちょっとした変化がありました。生理予定日を2、3日過ぎた頃から、下腹部に何となく違和感。締め付けるような感覚があって、普段は気にならないズボンやブラジャーのゴムが、やけに不快に感じたんです。

妊娠検査薬で陽性が出たのは、生理予定日の1週間後。その後、病院で妊娠5週と診断されました。

この頃から、朝方にムカムカするようになり、お腹が空くと気持ち悪くなる「食べづわり」が始まりました。ビスケットやスープなど、こまめに何か口にしていないとつらい日々。横になると余計に気持ち悪くて、頭をしっかり起こしたまま寝る日が続きました。

妊娠7週、胎児の心音を確認できた喜びもつかの間、つわりは「吐きづわり」へと悪化しました。

病院で「ケトン体2+(軽い飢餓状態)」と診断され、点滴を打つことに。

この頃は、口にするものすべてが、吐く時の味や匂いを基準に選ばれるようになりました。オレンジジュースを吐いてからは柑橘系の匂いが無理になり、食器用洗剤を無臭のものに変えたり、洗濯の柔軟剤をやめたりしました。

口にできたのは、子ども用の小さな紙パックのりんごジュースや、氷のアイスボックス。水分も、お茶の味がダメになって炭酸水に変わり、最終的にはただの冷たい水に落ち着きました。

パン、カロリーメイトといったパサパサしたものは、吐く時に喉が痛くて断念。豚骨ラーメンを食べてみたけど、吐く時の匂いと後味が最悪で、もう二度と食べたいと思いませんでした。

そんな中、唯一の救いだったのは、りんごと冷たいざるうどん。朝から日中にかけてりんごを少しずつ、夜はざるうどんを食べる生活が続きました。一度にたくさん食べられないので、2〜3時間おきにりんごを口にしていましたね。

吐きづわりが始まってからは、毎日何の前触れもなく吐いていました。

つばを飲み込むのすら気持ち悪くて、シャワーも3日に1回がやっと。そんな日々が1ヶ月半ほど続きました。

つわり中は、あまり食べられないのに、なぜか便は作られるんですよね。

私は1週間も出ないことがあり、トイレで少し力んだら吐き気が…という悪循環に陥ってしまいました。

そんなとき、病院で処方してもらったのが「酸化マグネシウム(マグミット)」です。便を柔らかくして、力まずに出せるので、吐き気を催すこともありません。この方法が一番私には合っていました。

つわりで食欲不振に陥った結果、みるみるうちに体重と体力が落ちていきました。

ピーク時は、1週間に1kgのペースで体重が減少。減っていく体重に不安を感じると同時に、体力もどんどんなくなっていきました。

近所のスーパーに買い物に行くだけでも、すぐにめまいやふらつきが。買い物カゴを持つことさえつらく、途中のベンチで何度も休憩を挟みながら用事を済ませる日々でした。

安定期に入ってからも、長時間のお出かけや歩行はこまめに休憩を挟まないと乗り越えられませんでした。つわりで家から出られない日々が続いたこともあり、ここまで体力が落ちてしまうとは想像もしていませんでした。

つわり中、「頑張って」「赤ちゃんも頑張ってるよ」と周りから励まされることがありました。

でも、正直に言います。

そんなことはわかってる!

わかった上で、つらい、やめたい、しんどい、どうして私だけこんな思いをしなきゃいけないんだろう…って、何度も思いました。

「大丈夫?」と家族に聞かれて、「大丈夫じゃない!」と泣き叫んだ日もあります。

そんな私を一番近くで支えてくれたのは、夫でした。

私がトイレで吐くと、すぐに駆け寄って背中をさすってくれる。味気ないご飯でも文句一つ言わずに一緒に食べてくれる。

正直、家事や身の回りのことをやってくれるのも助かったけど、一番嬉しかったのは、ただそばにいて、私の話を聞いてくれたことです。

つわり中は情緒不安定で、どうしようもなくつらい。逃げ場がなくて、ただ耐え忍ぶしかない。そんな日々の中で、そばにいてくれる人の存在がどれだけ心強いか、身をもって知りました。

奥さんがつらい思いをしている時、あれこれ手伝うことも大事です。でも、それ以上に気持ちに寄り添ってあげることが、何よりも大切だと思います。背中をさすってあげる、手を握る、涙を拭いてあげる、そういった行動が、きっと奥さんの心を救ってくれるはずです。

つわりは、本当に想像を絶するつらさでした。

正直、もう二度と経験したくないです、、、

もし、今つわりで苦しんでいる方がいたら、無理しないでください。私は入院という選択肢を考えなかったのですが、病院で点滴を打ってもらうのも一つの手です。費用の問題などもあるので一概には言えませんが、一人で抱え込まず、プロの助けを借りることも考えてみてください。

つわり中の体は、想像以上にデリケートです。体重が減ったり、すぐに疲れてしまったりしても、それは頑張っている証拠。自分と赤ちゃんのために、無理せず休むことを一番に考えて過ごしてくださいね。

つわりのつらさは経験した人にしかわかりません。

私の経験が読んでくださった方々の少しでもの励ましや力になれると嬉しいです。

今つわりと闘っているすべての妊婦さんと、それを支える家族の方、応援しています!

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この記事を書いた人

Dr.流星 – 現役の精神科医であり、父親として日々子育てに奮闘中。
「科学的根拠に基づいた育児」をテーマに、子どもの心と脳の発達、メンタルケアについて情報を発信しています。現役パパだからわかる子どもの発達に関するリアルな悩みに寄り添いながら、家庭で実践できるヒントも紹介。ガジェット好きでもあり、育児に役立つ家電や子育てグッズを色々と試しています。子育ての悩みを軽減し、家族のメンタルヘルスを良好に保つ…そんな子育てに役立つ知識をお届けしていきます。

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